2013年5月30日木曜日

浜松の渓流釣りNo1

天竜川水系水窪川支流 白倉川






  浜松から水窪まで60km、車で1時間30分

  水窪の町から白倉川のゲートまで20km、車で50分

  水窪白倉川は遠い







                                                               
  私の白倉川での釣りは、草木川が落ち合う渡元の先、白倉川橋からだ
  道からの川降りが楽だ

  渡元橋に1軒、白倉川橋に1軒、民家がある




渡元橋





  白倉川の釣りを紹介した釣り雑誌では

  渡元から先に居住者はいないと紹介されているが
  実際には大嵐には居住者がいて、町営のバスが通っていた




白倉川橋



                                
        
  2011年に釣行したときに

  桂山や大嵐のバス停が無くなっているのに気づき
  大嵐の待合室を覗くと、デマンド方式になったと貼り紙がある

  有本、大嵐、時原には多くの廃屋があり、過って多くの人が住み
  賑わっていたことを窺がわせる

  大嵐には、今は朽ちて無くなったが郵便局跡の表示もあった
  今でも分校の校舎が残っている




旧大嵐分校















                                     
  白倉川橋を渡って道が右岸になり、これ以降
  西俣沢の白倉川橋(同名)まで、道は右岸を行く

  右岸、左岸と言うが、上流から下流をみて右側を右岸
  左側を左岸と呼ぶそうだ

  下流から上流へ釣り上る釣り人の立場からすると
  逆だからややこしい
















*遡行を分かり易くするために堰堤を下流から
上流へ第1、第2と仮に番号を付けました。
実際の堰堤の番号とは違っているので
間違えないでください。

時間、距離、標高はおおよそです*

*写真をクリックすると拡大します*





有本の取水堰




  白倉川橋から入渓すると1.5kmほどで堰堤がある
  有本の取水堰から最初の堰堤でこれを仮に第1堰堤とする

  渡元の白倉川橋から第1堰堤(仮称)までは普通に遡行できる

  第1堰堤の巻道はない、少し下がったところに渕がありここを上がる
  この渕が増水していると渡りにくい





第1堰堤(仮称)




  第1堰堤(仮称)から第2堰堤(仮称)までは200mほどで
  わざわざ降りて遡行するほどでもない

  もちろんこの間にもアマゴが生息する
  一発狙いで第2堰堤(仮称)のプールを探ってみてもいいかも




第2堰堤(仮称)



  第2堰堤(仮称)上に桂山のバス停があり民家が1軒あった
  今は解体されて廃材が置かれているだけだ、バス停もない





桂山のバス停と民家 今は無い



  第2堰堤(仮称)上から入渓すると、渓相は良く、大嵐をへて時原大橋で
  道と川が最も近づく、シャウズ沢の先まで堰堤はない




写真では判りにくいが2階の軒ぐらいの
高さの二つに割れた大岩



  第2堰堤(仮称)から第3堰堤(仮称)までは4Km程
  道は時原大橋まで舗装されている





大嵐付近 時原の子供たちはこの吊り橋を
渡って分校に通ったのだろう



  これより先は未舗装デコボコで
  乗用車タイプだとゲートまでに2,3回腹を打つ





時原大橋



  数年前、時原大橋近くで竿を出していると

  何台もの車が橋を渡って時原へ走っていく
  住む人もない時原で何かあるのだろうか?

  と怪訝に思ったが、後日、江戸末期に時原には高松斎輔という
  医術に長けた方がおられ

  人々に「斎輔さま」と尊び祀られていることを知る
  毎年、地元の出身者や関係者が祭礼を行うそうだ



シャウズ沢



  時原大橋からシャウズ沢の前後が最も入渓者が多く

  第3堰堤(仮称)まで普通に遡行できる。シャウズ沢のところが
  開けていて空き地になっている

  工事用の資材や重機が置かれていたりする




  






  私の経験だと時原大橋あたりからイワナが釣れだす









  時原大橋から先の林道では
  毎年のように崖崩れや崩落があり通行止めになる

  林道の走行は注意が必要だ









  2006年に時原大橋の先で崩落があり

  バリケードが置かれて通行止めになっていたが
  オートバイで入った釣り人が、シャウズ沢の先で転落死亡事故を起こした


  今は雑草に隠れてわからないが、現場に石積みや供え物が置かれていた
  同じ釣り人として思わず手を合わせた


  次の年にも、白倉川を渡る索道の仕事をしていた
  林業関係者の死亡事故があった




第3堰堤(仮称)
第3堰堤から第4堰堤までは
2Kmほどある



  第3堰堤(仮称)上から入渓すると、しばらく開けた流れが続くが
  徐々に渓が深くなり、林道が高度を上げる








  第3堰堤(仮称)から第4堰堤(仮称)の中ほどでイワナ橋が架かる小沢が
  右岸から流れ落ちてくる、ここが増水していると渡れない









  第4堰堤(仮称)手前で大岩が行く手を遮るように
  鎮座している所も渡りにくい


  ここの渕を右岸側を胸まで浸かって、足元を探りながらヘツッたり

  左岸側の山側を巻いて、大岩の上流に掛かる流木を
  丸木橋にして渡っていたのだが、ここが通れなくなり

  少し下流に勾配が緩いところがありそこを林道へ上がった

  ゲートから4番目のカーブミラーだった





降り口 
奈良代歩道入口と書かれている






  その先に、林業関係者の使う踏み跡があるのでそこを降りた
  通ラズを巻くと、第4堰堤はすぐ先だ





第4堰堤(仮称)
堰堤上の林道は広がっていて
釣りや登山者の駐車場になっている




  第4堰堤(仮称)は最も落差がある堰堤の一つでプールも大きく
  吹き返しが強くて近づけないほどだ。しかし大物の実績が高い




渓流釣り師ならナイフを持ちたい
市販されているナイフの柄を
取り換えてみた 右は鹿のツノ
左は貴重なニホンカモシカのツノ
ツノは白倉や戸中で拾ったものだ









  



  第3堰堤(仮称)から第4堰堤(仮称)までの車の走行は緊張を強いられる

  崖を削って造られた道は曲がりくねり、未舗装でガードレールもなく
  すれ違いもままならない。挙句に落石が転がっている

  初めて通った時は
  渓底を見てチンが縮み上がった










  第4堰堤(仮称)上は開けていて空き地になっているが
  山側からの落石があり注意が必要だ

  休日にはいつも車が数台止まっている。そのうち1~2台は登山の車だ





ゲート前の空き地



  この先にゲートがあり、ゲート横に林道工事の犠牲者を祀る白倉権現がある
  水窪町中からここまで20Kmほどある




ゲート


  白倉林道はたえず落石や崩落があるため、日曜日以外は災害復旧工事が
  行われているし、毎年のように西俣で堰堤が造られている





白倉権現


  日曜日以外の入渓は控えたほうがよい。また禁止にもなっている。










  我々サンデーアングラーは気付かないが
  平日は作業員が林道の整備をしており
  取り除いた石や土砂を渓に落としている

  ゲートの鍵が掛かっていないときは
  上流で工事をしているので注意が必要だ






  



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